公益財団法人かながわ健康財団
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よくあるご質問や疑問点、禁煙の不安などについてお答えします。
問:現在は、経口禁煙薬を使って禁煙を続けていますが、このまま順調に禁煙し続けられるのでしょうか?
答:経口禁煙薬は魔法の薬ではありません。使えばやめやすくはなりますが、禁煙に成功するためには練習が必要です。
何も使わずに禁煙に挑戦した場合、その成功率は数パーセントと言われています。しかし、経口禁煙薬を使うことにより成功率が3倍高くなり、また禁煙外来に通うことによりさらにその2倍高くなりますので、結果として6倍高くなります。もともと自力で10パーセントの人であれば60パーセントになるということです。
問:ニコチン依存症を、ニコチンを使って治すというのはどのような仕組みなのでしょうか?
答:依存症は、薬物が急激に血中に入り、それが減少することを繰り返すことにより起きることが知られており、どんな薬物もゆっくり血中に入るのでは依存症にはならないとされています。
タバコを吸うと6秒から8秒で大量のニコチンが脳に到達しますので依存症になります。これに対し、ニコチンパッチは貼ってから15分から30分しないと脳にニコチンが到達しませんので依存症にはなりません。離脱症状を緩和する効果だけが得られるのです。だから、こんなことをしてはいけませんが、もしタバコを吸わない人がニコチンパッチを貼ったとしても、ニコチン依存にはなりません。また、ニコチンガムは、噛み始めてからニコチンが脳に到達するまでに数分かかりますので、依存症になりにくく、希に依存症になったとしてもタバコよりもずっと安全です。
問:タバコを吸うことによって、肺がんになる確率はどれくらい高くなるのでしょうか?
答:タバコのパッケージには、2倍から4倍高くなると書かれています。この数字は受動喫煙が多かった昔の調査結果であり、喫煙者と実質的に受動喫煙にあっている人との比較となっています。そのため、控えめな数字になっています。その後の調査では、10倍から20倍とされています。
問:タバコをやめた後、どれくらいで、そのメリットが出て来るのでしょうか?
答:タバコをやめてから5年から10年で、タバコを吸っていない人と大体同じくらいのリスクにまで下がると言われています。
また、がんなどにかかってしまった人の場合でも、タバコを吸っていると免疫機能が低下しますので、転移しやすくなり、抗がん剤も効きにくくなりますので、禁煙することは決して無駄ではありません。
問:喀血してCTを取った際、肺に黒い点々がありましたが、タバコをやめることによってこれはなくなるのでしょうか?
答:COPD(慢性閉塞性肺疾患)の初期症状です。残念ながら、壊れてしまった組織は元には戻りませんが、タバコをやめることによって、進行をおさえることができます。今、初期症状があるということは、その素因を持っているということであり、タバコを吸い続ければ更に進行します。進行した場合、大気中の酸素だけでは必要な酸素が取り入れられなくなり、常時酸素ボンベを持ち歩かなければならなくなることもあります。