公益財団法人かながわ健康財団
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ウォーキングの効用
多くの効用があり、いつでもどこでも行える有酸素運動がウォーキング。しかしその反面、「よく歩いているのに、あまり効果が現われてこない」といった話もよく耳にします。
ただ漫然と歩くだけではなかなかダイエットや健康づくりに結びつきにくいのも事実。「歩く」ことと「ウォーキングする」ことは本質的に別物と思った方がよいのです。
ウォーキングについては、すでに言い尽くされていますが、新しい説も交えて、その効用についてここで再確認してみましょう。
有酸素運動の代表選手
短距離走やパワー系の運動が「無酸素運動」と呼ばれるのに対して、体内に充分な酸素を供給しながら行う持続系の運動が「有酸素運動(エアロビクス)」です。今ではすっかりお馴染みの言葉となりました。ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどがこれに当たります。
有酸素運動の中でも、特別な施設や道具が不要で、いつでも気軽に行うことができるのがウォーキング。ジョギングのように関節や筋肉、呼吸器への負担が少ないのも魅力です。とはいえ、ただ楽に歩いていては効果はあまり期待できません。
脂質と糖質を味方につける
人間が活動するために必要なものがエネルギーです。エネルギーは何も力のいる仕事だけに必要なのではなく、体温を維持してゆくこと、重力にさからって姿勢を保つことなど、人間が生きていること自体に不可欠なものです。このエネルギーの元となるのが、食物として体内に摂り入れられる脂質と糖質です。
脂質や糖質を体内に摂り入れるのは、人間が生き延びるために本来備わっている機能であり、それ自体は歓迎すべきものです。ところがこれらは、燃焼させないとただ体内に残ることになり、生活習慣病の温床となってしまいます。そこで脂質や糖質を燃焼させてエネルギーに変えてくれるものが必要になります。それが酸素です。
酸素を効率的に体内に取り入れるためには、心拍数が上がり、身体が継続的に酸素を要求する状態となる必要があります。これを可能にしてくれるのが有酸素運動で、最も手軽に得られるのがウォーキングというわけです。とかく生活習慣病の根源とされる脂質や糖質も、こうして味方につけてしまえば、もはや目の敵にする必要はありません。毎日ウォーキングすればその日のうちに消費できるし、週に一度でもそれが長時間に渡れば、体脂肪が上がるのを抑えられるのです。
本当はハードなウォーキング
ウォーキングの効果をあげる要素のひとつがフォームです。エネルギーを必要とするのは筋肉ですから、ウォーキングで各筋肉を意識的に使えば、脂肪や糖質を大量に燃焼することができるのです。足腰の筋肉だけでなく、両腕をしっかりと前後に大きく振って、肩周辺の上半身の筋肉も使いましょう。
ジョギングに比べて負担が少ないというものの、各筋肉の動きを意識しながら、ある程度の速度や時間を維持して歩き続けるのは、なかなか大変です。一回のウォーキングがそれほど長時間でなくても、むしろ定期的に行うことが肝心です。最近の研究では、五分間のウォーキングを細切れで十回行っても、連続して五十分間行ってもエネルギー消費量や体脂肪の減り方は同じともいわれています。ただし、連続した時間ウォーキングを行うと、身体がウォーキングを行うのに適した状態に変化します。筋肉や心臓の毛細血管、エネルギーを消費させる細胞が増え、骨密度の新陳代謝も活発になるのです。これは生活習慣病の予防に有効なのは言うまでもありません。
ウォーキングを自分流に愉しむ
習慣を持続させるためには、ウォーキング環境を快適にする必要もあります。歩きやすい靴やウエアを選ぶこと、 歩数計などの道具をうまく活用するのも有効です。
また、モチベーション(動機づけ)を高めるのも重要な要素。自分流のウォーキングの愉しみを見つければ、次に歩くのが楽しみにもなります。 花や自然を求めて、食を求めて、あるいは寺社などの歴史を探究しに……。 カメラやスケッチ帖、地図を使って自分流のウォーキング記録術を工夫してみるのもいいでしょう。 ウォーキングする人の数だけ、愉しみ方もあるのです。
ウォーキングはいいことずくめ!
体力を高める 足腰の筋肉を意識的に使って歩くことにより、筋力や体力がアップする
心肺機能を高める 心拍数を一定時間高めることによって、心肺機能がアップする
血圧を安定させる 全身運動によって血液が体内を滞りなく巡る
生活習慣病を予防する 酸素を多く取り込む事によって、生活習慣病を引き起しやすい脂質や糖質を燃焼させる
骨の老化を防止する 筋肉と骨の連携を強化し、また日光を浴びることによってカルシウムの吸収を促進する
ダイエット効果 酸素を取り込むことによって、体脂肪を燃焼させる
美肌効果 新陳代謝が活発になり、皮膚が活性化する
ストレス解消 爽快感や目的意識がストレスを発散させる