カルシウム不足によって骨密度が減少し、骨が「スカスカ」の状態になるのが骨粗しょう症。つまづいたり、ちょっとしたショックで骨にヒビが入ったり、骨折しやすくなる病気で、圧倒的に女性に多いのが大きな特徴です。
骨密度が減少したり、骨組織の構造が変化することによって骨がもろくなり、骨折しやすくなる状態をいいます。 骨密度は男女ともに20代から30代でピークを迎え、それ以降は加齢とともに減少しますが、特に女性の場合は、 閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)が極端に減り、それに伴って骨の密度も50から60歳くらいで急激に 減少します。
成人一人あたりの一日に必要なカルシウムは600mg以上といわれていますが、骨粗しょう症予防のためには800 から1000mgを目標としましょう。ただし、骨はいろいろな食品に含まれる栄養素が相互に関連しあって作られるもの。 基本はバランスよく食べることです。
いくらカルシウムを摂取しても、物理的な作用がなければ、骨は強さを維持することができません。 「運動」というと大変そうですが、「今よりちょっと活動的な生活をする」ことを心がけてみましょう。 1〜2階くらいならエスカレーターではなく階段を使うとか、続けて10分歩くなど、身近なところから始めると よいでしょう。
カルシウムの吸収を促すのが活性型ビタミンD。このビタミンは日光に当たることで体内に蓄積されます。 晴れた日に軽くウォーキングをしてみましょう。運動不足やストレス解消にもつながり、 骨粗しょう症予防に効果的です。